2014-06
2014-06-29 †
また一ヶ月以上更新が空いてしまった。いやマジで忙しい上にちょっとなんていうか仕事の内容が内容だけにここに書けることが全然なくて困ってる。そういや檜山さんも滞ってるそうで。なんつーか、Catyプロジェクトがマネタイズに失敗したのがいろいろアレだったな。まあ、今の仕事は今の仕事でそれなりに面白いが。
そのCatyについてはまあなんというか俺も実務面でやり残したことが相当あるので、時間があれば直したいというか作り直したかったりもするのだが、今はマジで時間がない。なのでまあ直したい所を大小問わず箇条書きにすると(いくつかは檜山さんが全力で嫌がるアイディアだが)
- 起動時に実行される処理はrc.catyというファイルに書いていたが、これはアノテーションでコマンドを指定すべきだった。
- そもそもscriptsは本質的に不要だった。あれの存在意義はほぼ全部「reloadするのがタルい」であり、ホットスワップを賢くして開発モードを付ければいいだけだった。
- コードフラグメントも不要だった。マジでまったく使ってないので削除。
- 簡単にWebサーバとして使うには.caraとpubは良い機構だと思ったが、最終的にはやはり不要だった。あと手動URLマッピングはアノテーションでやるべきだった。これも削除でいい。
- そもそもWebサーバの起動が特殊コマンドor起動時の引数はダメだった。あれらも全部普通のCatyコマンドにすべきだった。
- テンプレートエンジンは独自の処理系にせずに.casmへコンパイルの方が明らかに良かった。
- 起動の度にコードのパースやってんのはやっぱダメだった。一旦中間形式にしてファイルに落とすべきだった。
- 変数への値の束縛が > というのは悪くないが、将来的に二項演算子を入れる時が来たとして、比較演算子が潰れているのはどうかなーとは思っていた。パイプラインは | なのでビット演算も同じっちゃそうだが、使う頻度を考えりゃまあどうでもいい。今なら値の束縛は -> を提案するかも。
- やっぱHaskell同様のモナド入れよう。いちいちタグディスパッチ書くのタルい。
- パイプで全部やんのは厳しいので、ユーザー定義演算子とかないと辛いんじゃないかと思わなくもない。
- やっぱまともな高階関数が欲しい。いやまあ、指数型入れるのはやり過ぎという判断で消えたんだが。でも今思い返してみるとどっちにしろキャズム越えるとか夢だったんだから、俺たちの到達できる所まで全力でぶっ飛ばした方がまだ目があったかもしれない。
- そしてevalはもう無かったことにしよう。
- Spring IntegrationチックなメッセージングミドルウェアをCaty上に構築したい。
- ひとまずこのレベルで仕様が固まった以上、もうPythonで書くことにメリットはなさげ。もっと速い静的型付き言語で書き直すべきだろう。理想的には、Caty最後の一ヶ月で作ってた秘密のアレをCatyスクリプトだけで実用的な速度で実装できるぐらいにしたい。
まだやるべきだったこと、やりたかったこと、やれたかもしれない事は山のようにある。でもなあ、なんつーかもう終わったことといえばそうでもあるんだよなあ。
2014-06-30 †
俺の今の立場上書いちゃいけない事がマジで多くていろいろアレなのだが、まあ数日前にtwitterで友人と話したことを若干だがまとめておく。
- ソフトウェア開発には金がかかる。何故なら開発費の多くは人件費で、人を雇ったり仕事を頼むのには金がかかる。まあ、これはどんな仕事でも一緒。
- 問題は一月につきいくらかかるかだが、これは何次請けの仕事かで見えてる金額が違う。よって下請けはヒイヒイ言っているけど元請けからすると割高というケースも当然ある。
- 大体俺の経験だと2〜3次請けあたりで会社に70万/月支払われて俺の給与が25万円とかそんなもんだった。会社が45万円ほどガメているが、社会保険料の会社負担分などの各種経費、事務をはじめとした直接稼いでない人の給与、何より会社の利益とかそういうものがあるため。(この手の会社の場合、本人の給与の倍ぐらいを見込んでおくべきである。) なので年功賃金にしといて尚且つ若くて優秀な技術者を高く売るというのが下請けソフトウェアハウスにとっては割と有難いケース。
- 身も蓋もない事実として、出来が悪くて単価を上げられないがその単価からもろもろさっぴくとまともな給与にならん社員がいる場合、やはり若くて単価をそこそこ取れる社員がいると多少は楽なようである。
- あと社員の稼働率みたいなのも問題になる。出来る人材をプロジェクト初期から突っ込んで、その後にコネで一山いくらの人海戦術要員を送り込むというのもまああったり。
- 求人サイトに載ってる金融関係のプロジェクトで個人事業主に40〜50万円/月みたいなのは、元請け→二次請け→ピンハネ業者→求人サイトの流れで載ってるものだと思われるというか、そのぐらいだと俺の実感に割と合う。
- これはレアケースだと思うが、カスみたいな案件にカスみたいなギャラで募集をかけて、できそうな技術者が引っかかったら待遇そのままで別の重要案件に売り飛ばすという大技があったりする。
- 以上の話は大体偽装請負と思って問題ないというか、現場によっては名刺を出すのを控えるように言われることもあったりするそうで(俺は幸いそういう現場に居たことは無い)、まあIT業界というかエンタープライズ界隈は真っ黒である。
- (優秀な)人材不足が叫ばれて久しいが、長時間労働と多重下請けと偽装請負という問題のある業界から人が離れるのは当たり前で、特に今後金融緩和がより結果を出してさらなる消費税増税の回避等で景気が回復すれば、さらに人が逃げ出すのは十分ありうる。ワタミやゼンショーとまあ同じ。
俺自身はエンタープライズの仕事は必ずしも嫌いではないし、社会的な意義も理解しているし、個人では触りようのないものが触れたりするので面白みがあるのはそうだが、その内情がこんなんでいいのかと言われるとやはりダメに思える。この辺についてはもうちょいアレゲな情報を持っているが、何分今の俺はちょっといろいろ大変でリスクを取れないので、まあ今日はこの辺で。