ギターのリフィニッシュ+α

Charvelが過去に出してたRefinementのLes Paulタイプ。例によって中古で入手。サウンドはまあヘヴィメタルやハードロックやるのに不都合はない気がする。ボルトオンだがボディが薄めで、尚且つ金属プレートではなく埋め込みブッシュでネジ止めしているため、案外ハイポジションも弾きやすい。ネックもスリム。重量は3.3kgぐらいなので軽い部類。

ちなみにこれは某中古ショップで買ったのだが、そこは過去に系列店のどこかが18禁コーナーが「これブルセラじゃねえの?」という感じだったり、どうみてもライセンスを受けてない怪しげなゲーム機を扱っていたりして手入れが入ったとか入ってないとか言われていたところで、俺が実家にいた頃は子供の教育に悪いということで小学校の関係者が見回っていたりしていた。

そんで音的にはそんな不満はないというか不満を持つほど俺は上手くないというのが真実なのだが、これが結構傷だらけの代物。最初の写真だとそこそこに見えるが、実際に持ってみると結構いろんな所がボロボロ。

やっぱ自分が演奏してつけたわけでもない打痕がやたら多くて塗装が剥げていたりするのはやっぱなんだかなーと思うようになったので、その辺自分で修繕して、ついでにパーツも適宜とっかえて自分好みの見てくれにすることにした。

分解 

塗装するのにパーツが乗っかってると邪魔だし、どうせ大半は取り替えるので分解する。この時多分ネックになるのがブリッジとテイルピースのアンカーだが、これは以下のように

  1. アンカーに十分な長さの六角ボルトを嵌める。
  2. レンチで締めているとそのうちアンカーが浮いてくる。
  3. 後は手で抜くだけ。

という手順でいける。

ボルトのサイズはM8、レンチはPickboyから出てるボックスレンチでいけたが、この辺はギターによって違うかもしれないのでまあ適当に。

あと配線も総取っ替えするのだが、どうも使ってるハンダごてが安物で吸い取り線が使えない&ハンダてんこ盛りのハンダ付けがされているのダブルパンチで、まともにハンダを除去するのは無理っぽかった。なのでまあ、どうせだからボリュームやトーンも回路を買ってきて付け替えることにした。

塗装の剥離 

さてギターの塗装の剥がし方だが、工房でも持っているなら電動サンダーでもってゴリゴリとやっちゃうのだろうが、マンション住まいでそれは無理だ。なので、塗装をアイロンで暖めてやらかくし、スクレイパーで削り取るというやり方をやってみたのだが……。

こんだけ削るのに1時間ぐらいかかってる。まだ不慣れなのとかスクレイパーの使い勝手とかも関係しているのだろうが、まあヤスリで削るよりは楽かなあといった程度だ。あとこの時点で既にスクレイパーで引っ掻いた傷が多々付いてしまっている。まあ、後でまとめてパテで埋めてヤスリがけするから、もうどうでもいいや。

ちなみにこのやり方はポリウレタンには使えるが、例えばラッカーについてはどうだかわからん。そっちは塗装剥離剤を使うのかな? あとある程度の塗装の厚みがないとなかなか上手く行かないという話もあった。

それにしても塗装を剥がすのは大変。その後にまだまだ面倒な工程が残っているわけで、そりゃリペアショップでリフィニッシュの料金が高いわけだよ。アコギのリフィニッシュに至っては考えただけでゲロ吐きそうだ。

ヘッドの塗装剥離 

床にしゃがみ込んでボディの塗装を落とすのがしんどくなってきたので、先にヘッドの塗装を落とすことにした。ボディの方は作業用に折り畳みのテーブルを注文したのでそれが届いてからやる。たったこんだけの作業に1時間以上かかっているが、まあ形状的にちょっとアイロンを乗せにくかったというのもあるか。

どうしても細かい部分に塗料が残ってしまうので、そこはスクレイパーの他に紙ヤスリも使って落とすことにした。というわけでヘッドの方は塗装を剥ぎ終わったので、あとはネック含めてヤスリがけしてから塗装。

ボディの塗装剥離 

えらいこと手間取ったが、まあ一通り塗装を剥ぎ終わった。ボディ表面はアーチドトップなので結構面倒だったが、裏面は比較的すんなりいった。ボディサイドは特に凹んでいる部分にアイロンが当てにくいので、局所的にドライヤーで代用した。ここまでやっておいてなんだが、やっぱリフィニッシュ作業は素人が手を出すべきものではないな。

この後はボディの損傷部分をパテ埋めして、それからヤスリがけで表面を綺麗にしてから塗装に入るわけだが、その前にもうちょっとやる事がある。

今回は1Vol仕様にするので余計な穴を塞ぐ必要があるのだが、それにはこのネジ穴カバーキャップを使う。これでボディ裏から穴を塞いで、表からパテで埋めるという寸法。

またピックアップセレクターは通常のレスポールの位置よりもボディの下の方にあるのが好みなのでそちらに移動させるのだが、他の電装系とピックアップセレクターでは穴の大きさが異なるので、ヤスリで削って穴を広げてワッシャーが上手く収まるようにアーチになっている部分を削っておく。いや普通はドリル/ルーターを使うのだろうが、生憎持ってないのでね。そのうち買った方がいいかな。

再塗装 

エレキギターの塗装方法はいくつかあるが、

ラッカー塗装
仕事場兼用の部屋でスプレーを吹く程俺はバカではない。あと単純にラッカー塗装は手間がかかる。
ポリウレタン・ポリエステル塗装
やはりスプレーで吹きつけるのが主流なので無理。
オイル塗装
欲しい色が生産終了。そしてオイル塗装は定期的に再塗装の必要があるとか何とか。

どれもダメなので、水性ウレタンニスを塗りたくる事にする。油性じゃないのは、単に後始末が楽そうだから。色は勿論ブラック。

やたら汚いのは下処理をミスりまくったせいだが、まあそれは置いとく。自分でやらかした分には味とかいってごまかすつもりだ。

それで上記の写真は3回重ね塗りした後の写真だが、なんていうか先は長い。他に水性ウレタンニスで塗装している人のレポートを読むと、ダマにならない程度の厚さで両手で勘定できないぐらいの回数塗っていたりするので、下処理の汚さもあって俺の場合はさらにかかりそうである。まあ、気長にやろう。ebayで買ったパーツも届くのはしばらく先だろうし。

ピックアップカバーの取り外し 

今回は見た目をオールブラックにしたいのでピックアップカバーは取り外したいのだが(音も変わるだろうが、まあどうせアンプシミュレータでディストーションメインだし)、これがまた面倒だった。金属製のピックアップカバーの場合、ピックアップのハウリング防止ためのの蝋付けも兼ねてピックアップカバー内部を蝋で満たした上で、ピックアップの底の金属プレートとカバーを半田で接合している。つまり半田と蝋の二段構えを取り除かないといけないわけだ。

半田の方はニッパーとカッターナイフで接合部分を弱めてマイナスドライバーでこじ開けるという力技でどうにかできたが、ピックアップカバー内部の蝋付けがこれもんでしてね。

ガッツリと蝋で満たされていてちとどうしようもない。2つのピックアップのうち片方は、カッターナイフで蝋の外周に切れ目を入れてボールピースをストリングワインダーで引っ掴むというこれまた力技で引っぺがしたが、もう一方はそれすら無理。なのでアイロンで温めて蝋を融かして引っぺがすというやり方で処理した。

そんで外したピックアップがこれなのだが、何とボビンが透明。これは結構な誤算。このまま使うわけにも行かなくなったので、プラスチック製で黒のピックアップカバーでも取り付ける事にしよう。

再塗装(続き) 

えー、それでさらに重ね塗りをした結果がこれ。ボディバックとサイドは6回ぐらい、トップは9回ぐらい重ね塗りした気がする。

それなりに色が付いてきたが、トップはもの凄いムラが出来てしまっている。というか何でこんなことになったのか自分でもよくわからない。やっぱ細かくサンディングしながらでないとダメだったかも。一方でサイドとバックは塗りつぶさず、今のトップと同じか少し薄いぐらいの色合いでもいい気がしてきた。


ひとまず塗装は終了した。途中の写真は撮ってないので、いきなりサンディングの終わったところ。

いやー、途中で明らかにやっちゃった部分を塗り直したりしていたら、えらいこと時間がかかった。こればっかりに時間かけている分けにもいかなかったしねえ。というわけで遠目にはそこそこ見えるかなあという状態に仕上げた。今回は艶消しっぽい仕上げにしたかったのでどうしたもんかと調べてみたら、サンディングした後に激落ちくんで磨くというテクニックを発見。俺の場合は塗装の状態がダメダメなんだが、それでも結構いい感じに仕上がった。

ボディやヘッドは間近で見るとこんな感じ。やたらと凸凹してまだらになっている。極めて雑な仕上がりなのだが、なんかこれはこれで味があるような気がしてきた。いやむしろこれはランダム・ブラック・サテンフィニッシュとでも言いきってしまおう。

ちなみにネックの仕上げは比較的マシ。演奏性に思いっきり関わるところだから、少しだけ丁寧にやってみた。


長くなって来たので以下はギターのリフィニッシュ+α その2にて。

更新履歴 

2012-11-29
ページ分割
2012-11-20
ひとまず塗装終了
2012-11-04
塗装開始
2012-11-03
塗装を剥ぎ終えた
2012-10-22
ピックアップカバーの取り外し
2012-10-21
ヘッドの塗装剥離まで
2012-10-14
公開