2016-12

2016-12-25 

散々放置した挙句久しぶりの更新がよりよってこれだが、いや本当にいろいろ忙しい割に何も書くものがないので仕方がない。というわけで去年のアルバムの曲からまた演奏動画を。改めて聴いてみると言い訳の余地0でParadise Lostだなこれは。

少しだけ音楽的な話をすると、この曲は全編にわたってリードギターが旋律を奏でているが、これは全部Aドリアンスケールとその平行調で弾いている。ドリアンはナチュラルマイナー(=エオリアン)の第6音がシャープしたスケールのため普通に弾くとさほど暗さを感じないスケールのように言われているが、第6音と第3音がトライトーンの関係にあるので、そこでエクストリームメタル特有のトライトーンで跳躍する音程をイントロとヴァースのバッキングに取り入れている。

バッキングのパターンとして第7音や第6音に跳躍して下降してくるフレーズは結構使い勝手が良いと思っているが、その時にフリジアンだとトライトーンが第2音と第5音、エオリアンだと第2音と第6音、ロクリアンだと第5音とルートになってしまい、フリジアンとエオリアンは俺のスタイルとしては少し使いにくい。過去にはロクリアンでこういう旋律的な曲を書いたりしていたが、ドリアンも実はこういうゴシックドゥーム系の曲には使い勝手が良いのではないか、というところから構築していった。

2016-12-29 

俺は高校時代は将棋部の部長を務めたぐらいあって、今でもちょこちょこニコ生でタイトル戦などの中継を見たり、棋譜を並べてみたりすることがあるので、三浦九段にかけられた不正疑惑──というか今となっては完全に冤罪どころの騒ぎではないのだが──については一応追ってはいたが、まさかここまで酷い展開を見るとは思わなかった。

一連の騒動については以下の記事がとてもよくまとまっている。

この事件に付いては度々twitterでも呟いていたが、概ね俺の発言や心証の変化はこのような感じだった。

不正疑惑が報道された直後ぐらい
「もしも本当に黒で証拠があるなら、この程度の出場停止は軽すぎる。証拠がなくて疑惑段階なら処分自体が不当。休場届け未提出という理由付けも変だし、わけがわからない。黒だけど三浦九段の功績を踏まえて温情故にこうしたのか、あるいは疑惑が拡大して手がつけられなくなる前に手打ちを図ったか。どっちにしろ悪手に思えるし、何より将棋連盟は結構やらかす団体だからなあ。」
文春リークや三浦九段の反論があった付近〜第三者調査委員会発足前
「もしかして確実な物的証拠なしなのか?指し手のソフトとの一致率に付いてはどうみてもチェリーピッキングだし、さらにプロ棋士やソフトウェアエンジニア含む有志の検証で信頼に足るものとはいえなさそうだとされている。連盟のチョンボか、それとも物証を出さずに適当な処分で三浦九段の地位を守ったか?」
第三者調査委員会発足後
「今更調査委員会発足とかアホか。確定的な証拠もなしに処分したのはダメ過ぎる。マインドスポーツにおいてイカサマは現行犯、あるいはそれに準ずる物証(監視カメラの記録など)ありで行うのが基本。チェスなんか大体そうなってたはず。これでは三浦九段が本当に黒でも連盟理事の処分は免れないのでは。あと連盟の決定を擁護する奴はイカサマ師以下なんで二度とマインドスポーツに関わらないで欲しい。」
今現在
「整理しよう。疑惑の根拠の一つである久保九段との対局での不自然な離席は、そもそもその事実がなかった。次に丸山九段との対局は実は監視下で行われており、そこでも不自然なところはなかった。渡辺竜王との対局でのソフトとの一致率は特におかしなものではなかった。つまり疑惑をかける根拠すら最初からなかった。そして言い出しっぺは久保九段で、会合が開かれる前に文春にリークしたのが渡辺竜王。三浦九段側の主張では連盟側からの偽計もあったという。これ冤罪どころか単なるリンチだし、処分は妥当とか冗談きつい。」

当初は緩い将棋ファンとして残念だなあといった気持ちで見ていたが、途中からはもう将棋だけでなくボードゲームやTCGなど、知的遊戯・知的競技を愛好するものとして将棋連盟のしでかしたことは絶対に許される類の代物ではないと思うようになってしまった。いやこれは本当に最悪としかいいようがない事態で、フィジカルなスポーツで言うならドーピング疑惑をかけられた選手を現チャンピオンからのタレコミがタイトル戦の直前にあったからといってろくに調査せずに処分したけど後から無実と判明したみたいな話で、普通に考えたらありえない。こういった競技は運営団体がフェアネスを担保しない限り成り立たんと思うのだが(今回の処分が妥当なら任意のタイトル戦出場者をハメられる)、一連の将棋連盟の対応は明らかにフェアネスを欠くものだった。ってかこれリンチの被害者に「リンチにかけたのは妥当」といってるようなものだからフェアネスとかそういうレベルじゃない。

昨今はeスポーツが盛り上がり、元祖TCGであるMtGでもプロプレイヤーのあり方に変化の兆しが見られ、各種のマインドスポーツを興業として成り立たせようという機運が高まる中で、それらよりもずっと古くからマインドスポーツのプロとして活動していたプロ棋士及び将棋連盟がマインドスポーツとコンピューターという難題にどう回答するのかというのは非常に重要だと俺は思っている。そして電王戦とその結果を踏まえての電王トーナメントと叡王戦は今後上手く興業として成り立つなら一つの有り様として面白いと感じていたのだが、そこでコンピューターを用いた不正疑惑という団体としてのさらなる見識の問われる一幕で見せつけられたのが実は不正疑惑どころか言いがかりからのリンチなんだからふざけるな馬鹿野郎という話だ。電王戦でもいろいろと不始末をしでかしていて「あーあ」と思っていた面もあったが(ボンクラーズ/Puella αの開発者に名誉毀損で訴えられた挙句敗訴とか本当に酷かったな)、今回はそれどころの騒ぎではない。

というかこんだけやらかしておいて連盟の理事会への処分がクソみたいな減俸処分のみ、三浦九段にはA級残留だけどビリ固定の特別措置だが1〜2月の順位戦は不戦扱いで事実上の出場停止継続、他の棋戦については今のところ何もなし、出場停止明けの仕事は勝手にキャンセルされたまま、会見ではどうにか三浦九段も悪いという方向に持っていこうとするなど、脳みそにウジが沸いているとしか思えない対応でさらに驚いていると言うか、どこまで将棋連盟は腐っているのか。(流石に補償金はたんまり支払うんだろうな?)理事は全員辞職して外部の人間を最低半数ぐらい入れて再編成しないとダメなんじゃないのか。それと渡辺竜王の行動は普通に考えるなら虚偽の告発でチェスならペナルティの対象の可能性があるし、さらに度重なる文春での記事ぶっぱとか論外な事もしでかしているので、これでお咎めなしではかなりマズい。いや将棋連盟にガバナンスとか倫理とか常識とかそういうのが皆無と言うのがわかっているし、既に棋士の処分をする時間がないとか舐めたことを抜かしているので、お咎めなしの線が結構あるのだが。

それにしてもこんなクソ以下の醜態を晒してる公益社団法人って、一体何の公益性があるんだろうな?