2013-04

2013-04-02 

こらまた強烈な体験談と言うか、いやまあ実際にここまで酷くはないけどとある金満宗教であるところの真如苑にガキの頃に居た身としては他人事じゃないと言うか、まああれですよ、心が弱っている時とか理詰めの思考の備わりきってないガキの時分とかは、こういうのにパクッとやられやすいからなあ。

そんで結局カルトから抜け出すには自発的に「これ考えてみりゃ相当おかしいんじゃね?」と気がつくかどうかなので、他人に「お前らそれ間違ってんじゃねえの?」と言われても馬耳東風というかなんというか。いやまあ宗教や陰謀論、各種擬似科学にハマっちゃった人をどうにかすんのは大変ですよ。

ってか大抵どうにもならんし、どうにもならんからこそ事あるごとに注意喚起と啓蒙をして予防していかにゃならんわけなのだが。この点、妙なスピリチュアルものが雑誌やテレビで平気で扱われるのは相当マズいんじゃないかなあ。


んで、上の漫画で糾弾されている奴はおそらく「ザイン」だろう。以下はもうちょっと詳しく問題点を告発しているページのようだ。

ところがこの人のブログを見てみると……。

ここでカルトから抜けたのにそれかよ、と思ってはいけない。そんな簡単にスパッと辞めてこういう怪しげなものへの懐疑精神を持つことができるのなら、カルト問題はこんなに大問題になっていない。

2013-04-03 

実際身近というか身内でカルトや擬似科学にハマった連中の対処とかを10年スパンでやってきた経験から言えることはだな、例えそれがプラセボだったり異常な精神状態による一種のトリップだったとしても、教祖の言葉に感じた高揚感やわけのわかんない代物で元気になった感じというのは、当の本人にとっては紛れもない事実だということであり、ここが難しい所の一つだろう。

フェイク抜きの実体験を書くとだな、俺は生まれてすぐに肝腫瘍にかかり、その手術の際の輸血でC型肝炎に感染したのだが、当時俺と同様に輸血感染でC型肝炎に罹った子が同じ病室に入院しており、同じ治療を受けた結果俺は生き残りその子は亡くなったそうだ。俺も厳密に言えば治ったわけではなく、完治するまでに長い時間がかかったのだが、それはまた別の話。

客観的に見た場合、普通の思考回路であれば「そりゃ同じ治療でも死ぬときは死ぬよなあ。」となるだろうが、俺の母親は「この子が生き残ったということは私たち親子は特別に違いない」と考えたのだ。ここ重要だぞ。死んだ子の親が「何か悪い因果があったのでは」と考えたのではなく、生き残った俺の親がそう思ったのだ。当時の母親は特に入信はしていなかったようだが、宗教というか神秘的な信念との親和性は元から高かったといえる。

また俺が後年になって治療のための投薬を受けていたときに、一度街中でぶっ倒れた事があった。その時は確か投薬の最後の方で、実際以降ウィルスは検出されていないのだが、その時の俺と母親の反応の違いを簡潔に書くと、

他に心当たりねえから、ウィルスが全滅したのに投薬したのがマズかったんじゃねえのかな。まあ、治療でずっと体調良くないのに慣れてたから、いつもより体調が悪いのに気づかず投薬したってのもあるか。
母親
これは霊的な警告だ。(意訳)

こうですよ。もうね、何言ってもダメ。どれだけ他にもうちょいマシな解釈があった所で、最初に信じちゃったものから頭を切り替えられない。そんで俺がある意味もう母親を放置している理由は、もうこの腐りきった思考回路は死ぬまで直らんだろうし、無理矢理ひっぺがしてテロとか画策してる団体に鞍替えされるよりはまあマシだろうという判断による。


父親の方は擬似科学と言うかニセ医療にハマっていて、あまりに金かかりすぎとか健康に逆効果くさい奴は俺がとめて、よくわからんクラスター水とかはもう俺も疲れたのでほぼ放置だった。まあ、こっちはとっくに死んでいるし、正直ニセ医療云々よりも遥かにヤバい(俺がWebに書けない)問題が山のようにあって、そっちでうんざりしていたので宗教の方に比べればそんなに力入れてなかったが。

というかもしかして今でも被疑者死亡のままアレされるようなのが残ってんじゃねえのかと訝しんでいるのでねえ……。


両親以外については、まあちょっとその自重する方向で。連中からは生まれてこの方20年以上迷惑を連続して被り続けていたので報復がてら何度でもネタにするが、まあ他についてはそこまでの事もねえだろうから、まあ。


そんでまあ、明らかにおかしいだろこれってものにハマって抜け出せない状態と言うのは、他に思考のオプションがないからそうなっているわけだが、そもそもカルトであれニセ医療であれ、多かれ少なかれ思考のオプションを切り捨てさせる方向に持っていくから面倒な事になるわけで、最初からオプショナルな解釈を許しているなら多分そこまで問題にならん。

勿論例えば社会とか近代医療に絶望して最初からまともな思考ができる状態じゃなかったってのも相当多いだろうから、そうやって捨て鉢にならないようにするのが重要っちゃ重要なんだけど、それが簡単にできたら苦労しねえというか。

もしも娯楽とか芸術に社会的な役割があるとするなら(あまり功利主義的な事を書くとそれはそれで凄まじい問題だが)、そういう自己の内面を外部に切り出したり、あるいはそうやって外部に切り出された他者のの内面を取り込むという過程をもって時に直視しがたい、時に思ってもみなかった世界に付いての知見と想像力を得て現実に向き合えるようになるというものと俺は考えている。また、そういった素養を身につけるには結局基礎的な教養が必要なので、とどの詰まりは教育の問題にもなってくるのかなと。

しかしまあ、人間何がどう災いしてカルトに食われるかわかったもんじゃねえから、確実な予防ができるかはわからん。これを書いてる俺だって、1年後にどうなってるかわかったもんじゃねえし。だからこそ折に触れてこういうことを書いているという面もある。

2013-04-04 

ふと思ったんだが、俺みたいに2ハムバッカーのギターでフロントシリーズ、フロントタップ、リアシリーズ、リアタップしか使わないという人はそこそこいるんじゃないかと思うのだが、その割には4-wayのミニトグルスイッチみたいな製品が作られない。6-wayのミニスイッチが存在するぐらいだから、どっかが作っていてもおかしくないと思うのだが、どうにも楽器用のパーツとしては存在しないようだ。ものがものだけに自作も難しいだろうしなあ。

あとやっぱPush-Pullスイッチは演奏中の切り替えがクソ大変なんで、もう使わないことにしよう。Push-Pushスイッチは耐久度の問題があったり取り付ける際にボディの穴の拡張が必要だったりでこれはこれで大変なのだが、演奏性はこっちの方が幾分マシだった。手持ちのAnnihilation-Vはモーメンタリーキルスイッチを取っ払えばPush-Pushスイッチ付きのポットが入りそうなので、それに変えるというのも手ではある。ただPush-Pushの場合必然的にボディからノブを浮かせてセッティングする必要があり、見た目が少し悪いという問題がある。いっそOn-Offスイッチを取り付けてしまうというのも手ではあるが。

2013-04-06 

ちとハマったことがあったので備忘録として書いておく。

libpngをアップデートした後などには古いバージョンのlibpng.soにリンクしているプログラムはすべて再コンパイルが必要だが、Gentooの場合例えばpygoocanvasなどはそのままではコンパイルが通らない。それはpygoocanvasがgoocanvasへのバイディングであり、そのgoocanvasも仮にrevdep-rebuild -pで出てこなくても、goocanvasも一緒に再コンパイルする必要がある。

2013-04-07 

ギターの改造とかしてるとしょっちゅう「ふざけんなコラ」と思うことが出てくるので、代表的な奴をまとめてみる。

まあ、こんなところ。いや本当に情報がねえとか歴史的慣性だけで不便なままみたいなのが多過ぎんだよ、ギターって。

2013-04-09 

檜山さんが関手データモデルに傾倒しているからには俺も勉強しているのだが、最近というか今日になってologという物の話が出た。

Spivakの他の論文などでもRDFなどのKnowledge Representationとの関連性が示唆されていたが、ologはOntology Logという名前の通り、完全にそっち方面。(olog自体はCategory Theory for Scientistsにも10ページ程のセクションが設けられている。) そして当たり前といえばそうだが、圏論を使っている。まあ、この辺の詳しい話は檜山さんがそのうちやるだろう。


ologとRDFについて論文でいくつか言及があるが、結局RDFのダメだったところって異なる記述の間の相互運用性について無頓着で、単にリソースを修飾する記述を延々増やして行っただけだったんじゃないのと思う。例えば上記の論文でologにおける異なる語彙間のコミュニケーションについて、

という二つのologについてある関手Fを使ってAとCを1に、Bを6に、fをg;hに移すみたいなのが載っているのだが、RDFではこの辺どうなっていたかというと、そもそもできるだけ他人の語彙を使えという身も蓋もない方針だったりする。

だからこの例だと、例えば所在地としてcityだけを書いているデータとaddressがあってそのaddressにcityという値があるみたいな物の場合、一方ではcityはman/woman要素の子要素(=目的語)であるcityだけど、もう一方ではrdf:aboutを持ったとある要素の子要素(=目的語)かもしれず、その欠落した部分を補おうにも目的語を持った要素は主語でありURIを持つわけで、じゃあそのURIをどうやって決めんだよみたいな話になってしまうわけだな。そもそもman/womanとpersonで違うURI体系が使われていたら即アウトだし。

とまあ簡単に触れただけだけど、RDFって具体的なものを厳密に要求しすぎて知識表現の抽象的なフレームワークとしては穴だらけみたいなところがあったりする。OWLはもう全然追ってないのでわからんが、あまり使われているという話は聞かない。


さて健康維持のためにもランニングを続けているが、体重57kgで大体7kmちょいの距離を1時間で走るというペースだと、ご飯2杯分ぐらいの消費カロリーになるので、それを2日に1回やってる俺は3食のうち1食主食抜きという生活になる。参考にしたのは以下のURL。

そんで気になったのが楽器というかギターの演奏で、これMETsはどんぐらいなんだろうな。どうも2弱ぐらいな気がするが。となると、2時間ぐらい弾き込めば小さめのおにぎり1個分程度の消費カロリーになるわけか。

いや、別にダイエットしているわけじゃないんだが、こういうデータって一旦気になり出すととにかく気になるもんで。

2013-04-12 

圏論を道具として便利に使うということを実感するには、Spivakの論文は悪くないように思う。何より使われている圏論の概念も概ねそこまで激ムズというわけでもない。いやところどころアレ?というのはあって、グロタンディーク構成でRDFをRDBに埋め込む所とかがそうだが、まあそういうのは無視してエッセンスだけ読み取る分には問題ないかと。

ologなんかも一見して数学的なトピックに見えないところが実は見方次第で圏論を使って議論できるみたいな雰囲気があるので、世界の見方を変える一助になる。

というかマジで大学時代の俺にこの論文を読ませてやりたいと思ったが、いやこれ割と最近の論文じゃん。どっちにしろダメだな。しかし何で俺はRDFのイケてなさにあの時代に気がつかなかったのか。いや後出しジャンケン敵に「あの頃の○○はアホか」というのはいくらでも言えるし不毛ではあるのだが。

2013-04-14 

Annihilation-Vにはモメンタリーキルスイッチが付いていたんだが、俺はそのスイッチをまったく使わないことが判明したので、思い切ってOn-On-Onのミニトグルスイッチを増設した。当初は普通のミニスイッチの予定だったが、キルスイッチのサイズがトグルスイッチと同程度のサイズだったので急遽変更。もっともこっちの方が操作感が格段に良いし、何より見た目が格好いいので結果オーライ。

元はこのギターはヴォリュームポットのPush-Pullでコイルタップを行っていたのだが、実際にやってみると演奏中にPush-Pullの操作を行うのは大変で、さらに同時にピックアップの切り替えも行う事が多いのでまず無理。なのでPush-Pullは別の用途にとっておき、On-On-Onスイッチでコイルタップを行うことにした。ちょいと試して見たところ、Push-Pullよりは遥にマシだった。

通常は2ハムバッカーのコイルタップ用途ではOn-Onスイッチで十分なのだが、On-On-Onスイッチを使うことで

という切り替えが可能になる。楽器店の店員にこのアイディアを話したら「すげえ配線だ」と驚かれたが、例えば歪み系のセッティングでのリフはリアハムバッカーで弾いてクリーン及び歌のバックでのメロディ弾きはフロントシングル、ソロはフロントハムバッカーみたいな演奏を考えるとこれは実際悪くない。

あとピックアップセレクターをOn-On-Onのミニスイッチにしてしまえば、

という配線も可能だが、ミックスポジションが使えなくなるのはちょっとどうだろう。クリーンセッティングでタップミックスは使いたい気もする。リアシングルが使えないのもちょっと痛くて、ツインギターでリフを弾く時に片方はタップしてサウンドを軽めに仕上げたりとかもやりたいし。

またPush-Pullスイッチを併用すれば、最初に書いた配線は

という切り替えも可能になる。大体この辺は曲によって最適な配線が異なるので、通常のPush-Pullのような操作性の問題が生じないのもポイント。まあ、実際にはまだ試していない配線だが、理屈の上で可能なのは間違いないのでそのうちやろうかと思う。

2013-04-18 

最近ologの応用で俺が面白いんじゃないかなあと思っているのは、音楽方面への応用。といっても思いついているのは割とショボいものなんで、どこまで広げられるかはわからんが。とりあえず書いてみる。

例えばある事実として、George Lynchの使うゴシック・オクターヴというスケールは実は岩戸調子と同一の音階で、その岩戸調子はルート(R)から短2度(m2)、完全四度(P4)、減5度(d5)、短7度(m7)の5音音階になる。そしてこれはいずれもロクリアンスケール(R, m2, m3, P4, d5, m6, m7)に埋め込める。つまり、ロクリアンの使えるところでは代替として岩戸調子(=ゴシック・オクターヴ)が使えるということ。で、例えば各音をType、音の順序関係をAspect、スケール全体をFactとすると岩戸調子=ゴシック・オクターヴ⊆ロクリアンというのはologで書き下せるよな。

まあこの辺はごくごく初歩的な話なんだが、最近のエクストリームメタルはジャズやフュージョンからテクニックと理論を持ってくる野郎がちょこちょこ現れていて(概ねCynicとMeshuggahのせい)、楽譜を見てゲロを吐くところから始まるようなとんでもない状況だったりする。んで、弾けるかどうかはともかく曲を整理して自分がしっくりくるフレージングの解釈を見つけ、その視点を共有するためのツールとしてologって使えないかなあと、ぼんやりと考えたりする。


「圏論の言葉で(BLの)カップリングみたいなのを書き下せないか」みたいな事を呟いていた人がいたんでologの論文をぶん投げておいたが、実際のところologってそういう一見してフォーマルに書き下せなさそうな世界にフォーマル〜セミフォーマルな視点を持ち込んで整理するようなところがあるので、俺は冒頭のアイディアはネタでも何でもなく興味深いトピックだと思うし、ぶっちゃけ「OOPのメソッドチェーンがモナドで……」みたいな基本的に的外れなのよりはずっと本質に近いと思う。

そういう意味じゃ、Spivakのologについての論文は実例ベースの圏論入門としては案外悪くないのかなあと思ったりする。

2013-04-19 

圏論入門のテキストとしては、「圏論による論理学」の圏についての章を読むのが多分かなり取っ付きやすい。「層・圏・トポス」は証明がいろいろ端折りすぎなので結構しんどいというか、勉強会で他の人たちの力添えがなかったら多分かなり早い段階で挫折していたと思う。「圏論の基礎」は必要になるまで読まなくていいし、多分殆どの人は必要にならない。だってこれ、原題は“Categories for the Working Mathematician”ですよ。まあ、リファレンスに5,000円近く出せる人なら買ってもいいか。


Webショップでたまにやらかすこととして

  1. 複数タブで商品ページを開く。
  2. それらの商品をじっくり比較する。
  3. カートに入れる。
  4. 上記を繰り返してレジに進む。
  5. 注文受付のメールを見て在庫切れの商品が混じっているのに気がつく。
  6. 一括出荷にしたので残りの商品も届かないわけで、いちいちメールで連絡。

というのがあるのだが、これどうにかならんか。例えばメーカーの製品ページに掲載されてなくてどうにも生産終了しているっぽい商品とかもあったりするわけだし、カートに入れるときに警告しても良さそうなものだけど。

2013-04-20 

電王戦が終わった。結果だけ見れば人間側の1勝3敗1分で人間側の敗北なんだが、内容はそう単純な話ではない。というか最終日までの印象は「負けた二人も時間がもっとあれば読み切ってたんじゃないか」みたいなところがあったし、より一発勝負でどちらが強いか測れるかは疑問な部分もある。そこに来て三浦八段とGPS将棋の対局が凄かった。いやこれも持ち時間がもうちょいあれば読み勝ってたんじゃないかなあと思いはしたしが、新定跡かもしれない指し手がコンピュータ側から飛び出したというのが驚愕だった。まだ検証はこれからなので厳密には成立していない手順だったのかもしれんが、しかし検討の余地のある新手が出たか。

将棋はほぼ二人零和有限確定完全情報ゲームなので、いずれ人間がコンピュータに勝てなくなる日がやってくるのはほぼ確実なのだが、それがもう見えてきたように思える。多分しばらくはコンピュータと人間が切磋琢磨して新手の発見みたいな状況になったりするのかなあと思うが、いずれその日は来る。そしてその時に至ったら、人間対人間の勝負とコンピュータ同士の勝負のどちらを俺は見るのだろうか。そして前述の理由により理屈の上では将棋は必勝法が見つかり先手必勝か後手必勝に定まるか、常に引き分けに終わる事が発覚するかのどちらかになるのだが、その時は今ある形の将棋というゲームは理屈の上では終わる。

将棋の歴史を振り返って見ると、実は過去にも必勝法が見つかってルールが拡張されるという事があったのだが、今の将棋に必勝法が見つかった暁には新たなルールの改訂があるのか。そしていつかの未来、人工知能が「必勝法が見つかったのでルールを改訂します」などと言い出す日が来るのだろうか。

……などという事を、電王戦を見ていて思ったりした。


あと今回の電王戦は

  1. 人間側がまず一勝してプロの意地を見せる。
  2. しかしその後コンピュータ側が取り返す。
  3. 「最強の詰まし屋」と呼ばれる若手が凄まじい戦いの末敗北。(この勝負の終盤は見ていてモニタの前で「ウォッ」とか「グヘェ」とか唸りっぱなしだった。)
  4. ピークを過ぎたとされるベテランが形振り構わず恥も外聞も捨てて引き分けに持ち込む。
  5. 勝っても星は引き分けにしかならない状況で、トップクラスの棋士がターミネーターのスカイネットのようなGPS将棋に挑む。

という振り返って見ると凄まじいまでのドラマが展開された戦いだった。俺は割と「コンピュータ側の圧勝は十分あるな」みたいな認識だったのだが、蓋を開けてみたらこれですよ。次回があったとして、今回以上に盛り上げるのは相当大変だと思われる。

2013-04-21 

前にSentencedの初期の曲をやると書いたが、組み立てキットのギターを使った演奏動画が撮りたくなったので、予定を変更してParadise LostのAs I Dieをやった。流石に2音下げの曲をこのギターでやるのは無謀だったんでね。譜面自体は簡単なので、撮影はさっと終わった感じ。相変わらず編集は面倒だったが。

この動画の編集はopenshotでやっているのだが、まず何が辛いってタイミング合わせるのが辛い。画面を凝視しつつ音と動きが合っているか確認して、動画の開始位置を10ミリ秒単位で動かしていくという苦行。毎度やる度に思うが、もうちょっと簡単にできる方法はないものか。元の動画の音声を頼りにしようとしたら、何かズレて再生されるので使えなかったりするし。

2013-04-22 

やっぱねえ、今までボンヤリと「人間がコンピュータに勝てなくなる日は遠くないだろうけど、コンピュータが将棋を進歩させる日はもうちょっと先かなあ」程度に思っていたのが、実は両方一緒にやってきたのかもしれないというのは衝撃的だ。

ぶっちゃけプロが負けたことは条件を考えりゃ仕方ないよなあというか、特に第3局なんて持ち時間がもっとあって2日に分けてたら船江さん勝ってたんじゃない? ってかそもそも1発勝負じゃ双方の実力差は測れないんじゃないの? という感じ。それよかプロ棋士の目からして新定跡になるかもしれないという手がコンピュータからポーンと出てきたりして、将棋の進歩の担い手が本格的に人間からコンピュータに変わる瞬間が実感をもって迫ってきた事が重要でしょ。

コンピュータオセロは盤面を6×6にしたケースでは必勝法が見つかっており、通常ルールでも既に人間を遥に越えた領域で戦っているそうだ。他方でチェスはコンピュータがグランドマスターを破る程度に強くなったあたりから、人間がコンピュータを利用して戦うアドバンストチェスが提唱されたり、新しいゲームであるアリマア(二人零和有限確定完全情報ゲームかつ未だに人間側優勢らしい)が誕生するなど実に興味深い経緯を辿っているが、果たして将棋の方はどうなるのか。

この点、実はDSで発売されたハチワンダイバーのゲームは、コンピュータの予想した指し手を使うかどうか決めるダイブシステムでちょっと時代を先取りしていたのかなと思ったりする。


電王戦第5局は先手8三金が失着で8四歩と垂らして金を温存して守りに使えるようにした方が良かったみたいなのが大勢の意見で、今にして思えばそうだったのかなと。いや俺の受けた印象は違ったんだよね。

俺の感想は8四歩は速度負けしそうで、後手から突っ掛けられると囲いの固さに大差があるから押し切られそう。手早く抑え込むなら8三金、でも後手6六金が見えてて超キツいのでどうするか。8三金、7三角に7七銀は普通に攻められて角金交換を催促されて、そこで8筋からの抑え込み失敗が確定してダメかなあといった感じで、7七角も似たような結論になるかも。だから6六金で終わってないなら8三金からさっさと抑え込んで入玉だけど俺は自信全然ないというかわからん、などと一緒に見てた妹に解説してたんだが、その後の8八歩が予想以上にキツかったので、どうせ守り切れないなら8筋から抑え込んでも意味がない盤面だったと言えなくもないのか。だったら8筋は歩を垂らしておいて金を一枚もって守り、とにかく凌ぐと。後々にと金が作れて後手の攻めが切れて、そんで手駒が多少あれば入玉してゲームセットだったのか?

いやもう俺じゃさっぱりわかんねーよ。

以下で棋譜とGPS将棋の評価値が見られるが、もう数手早い段階から形勢が傾いて、そんでやっぱ8三金からボロボロと。

2013-04-23 

欧州の緊縮財政の根拠とされる論文にとんでもない誤りがあったという話。

後者の記事の未訳の部分では、むしろ成長の低迷が高い債務に繋がっているのではないか、国家が負債を気にしなくていいわけではないが、ロゴフとラインハートの論文に示されているようなGDP成長率の急落を引き起こすGDP/債務比率の閾値は認められず、緊縮財政は悪い効果を生むのではないかなどという事が書かれている。

ってかこれマジで今までだれも検証していなかったのか。元より経済成長が鈍ってから債務が増えるケースもあるんじゃねえのみたいな批判はあったそうだし、国家の債務と経済成長率の因果関係の向きはぶっちゃけ今も不明らしいし、そんな状態で緊縮財政に舵を切っていたというのは恐ろしい話だ。

2013-04-25 

「結論からいうと、ウナギは、もう詰んでいる。」そうで。

ウナギ以外にも資源管理に失敗している例は勝川さんのブログにもいろいろ書かれていて、果たして今後ウナギを反面教師にしてそっちの方をどうにかしようという動きになるのか。ってかマジで行政は今まで何をやってきたのか。

頭が痛いのは対中感情を悪化させて日本の漁業の問題から目を反らさせるという、それこそ中国共産党かお前はみたいな事をやられかねないというか、どうもクローズアップ現代などではそういう持って行き方をしていたようで、いや本当に日本の水産資源管理の先行きは暗そうだ。

2013-04-27 

Ozzfest Japanのタイムテーブルが発表になった。俺は2日目にしか行かんのだが、その2日目がちょっとエグい。人間椅子→Stone Sour→DIR EN GREY→TOOL→Black Sabbathって殺す気か。何回ステージ間を全力疾走せにゃならんのだ。俺はV系(ま、最近はまんまメタルなバンドが活躍してるんだが)から各種エクストリームメタルまで楽しめるクチだが、そういう嗜好だとこのラッシュは死ねる。まず晩飯を食う時間がない。どうすんだ。せめて人間椅子がもっと早い時間だったら、早めの晩飯を軽く済ませてみたいにできたんだが。まあそれでも実績的に最後4バンドはこれだってのは、まあ予想してたんだが。しかしマジでどうするかね。Steel Pantherまで見てたらそれこそ地獄の6連チャンですよ。ありえねえ。

しかしまあ改めて面子を見ると、本当にごった煮感がすごい。音楽ファンのセグメント化の著しい日本でこういう面子の集め方をしたら、そりゃ各所で不満が出るよなあ。まあ、プロモーターがアレだったということで。2日目が人間椅子、TOOL、Black Sabbathという日米英の暗黒系の大御所に近代ヘヴィロック+クラシックメタルとここだけ見るとむしろ結構良い面子だったりするので、やっぱ問題視されているのは初日の方だろうなあ。俺も初日はSlipknot以外にそそられるものがないので見送ってるし。

もっともOzzfest自体がオルタナ系のフェスから拒否されたOzzyがブチ切れておっ始めたのが始まりで、かなり広義のメタル中心ではあるが基本闇鍋でぶっちゃけピュアなメタルフェスではないので、まあ日本で開くとしたらベストとは絶対に言わんがまあ2日目は妥当じゃねえのとは思う。ってか過去のOzzfestの面子とか調べてみ。日本のインディーズのバンドとか平気で出てるし、ラップコアとかニューメタルのバンドの方がむしろ多いから。だからまあ、1日目と2日目で住み分けできてていいんじゃないのと思わなくもない。

2013-04-29 

俺はOzzfestにももクロが出るのはクソだと思っているが、なんでダメかって言うとOzzfestだから。Ozzfestというのは名前の通りOzzy Osbourneという究極の天然物なアレがおっ始めたフェスで、Ozzyを中心に据えてハードロック、ヘヴィメタル、グランジ、ニューメタル、ジェント、その他諸々とにかくあらゆるヘヴィミュージックの源泉はSabbathでありOzzyであるという認識とリスペクトがあるからこそ成立するフェスティバルなわけだ。

一方で前にも書いたけど日本のインディーズバンドが平気でアメリカのOzzfestに出てるぐらいなんで、若手バンドの発掘ってのもOzzfestの趣旨の一つではあるわけだ。何よりOzzyは自分のソロバンドの歴代ギタリストは全員「激烈に上手いんだけど全米での知名度は今一つ」な連中で、そうした若手にチャンスを与え続けて来たから、今こうしてあらゆるヘヴィミュージックのシーンでリスペクトされているのだろう。だから初日の面子はあれはあれでアリではあるんだよな。

で、そこにももクロ参戦ですよ。事務所がOzzfestを一種の炎上マーケティングに使う気満々というか、プロモーター含めてどうせ次はないだろうから話題性だけでチケット売り抜けて終わりにする気が見え見えじゃねえか。それって若手を引っ張り上げ、自ら大規模なヘヴィミュージックの闇鍋フェスを興して、結果としてヘヴィミュージックの文化を育ててきたOzzyのやってきた事とまったく逆じゃねえか。

この件で怒ってるメタルファンに何故か「心が狭い」とか説教タレてるクソみたいなといったらクソに失礼なアイドルオタクが目につくが、先に挙げた視点抜きにアイドルグループを捻じ込むプロモーターの音楽文化その物への無理解に俺は怒ってんだよ。あと調べた限りじゃももクロのファンも大概なんだが、そっちを棚に上げてるのはどうなんだ。これで当日、ももクロにしか興味のないファンが他のバンドの出演時刻から場所取りして場を盛り下げるなんてことになったら目も当てられん。

2013-04-30 

割と他人の演奏動画を見るのが好きで、自分と同じ曲をやってる奴なんかフレージングの解釈とか音作りの違いが面白くて特によく見るんだが、一方でCD音源に自分の演奏を被せた奴を結構デジカメで撮って終わりみたいなのも多いというかそっちが主流で、何かもったいない。せっかくの本人の演奏がCD音源にかき消されているとか、そもそも普通のデジカメのマイクは貧弱なので音が悪いとか。

一方でDAWで録画しつつデジカメで録画、前者の音源を後者にMixというのは非常に大変ではある。特に動画と音声の同期作業はえらい面倒。DAWで録音ボタンを押したらデジカメでも録画開始みたいなのができれば、その辺は結構楽になりそうなんだがなあ。